ごきげんのツボ

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その猫が人間を苦手な理由 No.261

街の路地裏にある人気カレー店で食事を終え、ドアを出た途端、その光景に遭遇した。

 

店主と2匹の猫が戯れあっていた。片方は白黒、片方は茶トラだ。茶トラは人懐っこいのに、白黒ちゃんはわたしたちが近づくとそっと店の壁側の方に行ってしまった。店主いわく「この猫は人間が怖いんです。見つけた時、前足が一本無くてすごく弱ってたんです。」かわいそうで放っておくわけにもいかず、捕まえて病院に連れて行ったり、ごはんをあげたり、立派な寝床(ベッドはふたつあるらしい)を作ってあげたりと、献身的に保護された様子だった。やっとやっと慣れてくれたらしい。愛情が伝わってくる。

 

なぜ3本脚だったか、なぜわたしたちが行ったらスッと避けたか、その理由は書かなくても察しの通り、たぶんそういうことだろう。その可愛い店主はこの小さな駐車場の隅でこの猫たちを保護するために近所に挨拶へ行って、その猫を地域猫とすることの了解をもらっているそうだ。その店主は一般的に迷惑と言われる猫問題とこの猫を救わねばならない使命感との狭間で揺れ動いて大変だっだろう。

 

もう一匹の茶トラは推定1歳でまったくノラなのにまったく人間を怖がらない。嫌な思いをしたことがないんだろう。無邪気なボクって感じだった。生まれてたまたますぐ保護されたらこれが普通なのかもしれない。

 

2匹は仲が良いそうだ。友だちも出来てよかったね。

 

去勢手術も済み、都会の路地裏の店先でやさしい店主といっしょに地域猫として暮らしている。『ほんとによかったね』

動物がきらいなのは勝手だが虐待するのは訳が違う。闇を抱えているとしか思えない。そんな人が平然とその辺りを歩いていると思うと寒気がしてくる。

 

ここは都会とはいえ、ちょっと奥まった路地、しっかり縄張りを守ってがんばって生きてほしい。ごはんとあたたかい小屋とあたたかく見守る人。きっとこれからも生きていける。世の中みんなこんな人たちだったらいいのに。

 

その白黒の猫は立ち話をしている間ずっと、背を向け、店の壁を見つめ続けていた。わたしたちが帰るのをじっと待っていたんだろう。その姿はおかしくもあったけど、猫の心臓はトラウマでバクバクだったのかもしれない。

 

保護してくれてありがとう。

 

それにしても奥まった路地裏のカレー屋さんの敷地に住む猫。ちょっとしたドラマを見ている感じの景色だった。ここだったらきっと安全ね。

 

わたしの偏見というのはわかっているけど猫嫌いという人は10ポイント減点なのだ。

 

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猫の写真は撮る気にならなかった。

 

 


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