直方ぶらり。昔の賑わいが見え隠れするレトロ街歩きの後は直方チューリップフェアへ行ってみた。平日なのに結構な人だった。
思い出す。
2年前のちょうどこの頃、友人と着付け教室へ行く前に花見でもしようと花見弁当を持っていそいそ来てみたら、【コロナ怖い報道】が始まり世の中がピリピリし始めた頃だった。それでも中にはわたしたちみたいにまだそのデリケートな部分が伝わっていない人たちもいた。
『風邪の一種じゃないのー?』根拠もないのに危なっかしいポジティブ思考を発揮していた。
2年前、人はそこそこ居たけど、弁当を開ける雰囲気ではなかった。それでもお腹がすきすぎて隅の方でコソコソと平らげ、これから始まる惨事にとイマイチピンときていなかった。
ぼんやりしてたなぁ。
そろそろ着付けの時間、一応『今から行きまーす』と電話すると先生がすごく戸惑った声で「えっ? あ、ごめんなさい。今、こんな状態だからお休みしてるんよ。連絡しないといけんかったのにごめんね。またできるようになったらやりましょう」と言われてはじめて事の大きさに気づき始めた。お稽古ごとを中止にするのはすでに常識になっていたのだ。
世の中がパッタリ止まってしまった。色んなことが停止してしまい、誰もが家の中でコソコソするしかなくなってしまった。
あれから2年の同じ場所。状況が良くなったとはあまり言えないけど今日ここにいる人たちの表情は明るかった。
どんなものか正体がわからない(今もわからないけど)ことと、対策もわからない、何もわからない状態が世界中を硬直させてしまった。
まだまだ続くかも知れないけど、それぞれ自分で考えて乗り越えていかなきゃ、という心づもりが出来てきた。
そしていつもの出店の風景にホッとした矢先のアナウンス。
「会場内での飲食は禁止です、ゴミは持ち帰って…」
『えっ?キッチンカーや出店がこれだけあるのに?
みんな買ってるよ』
会場は見えない壁で区切られているらしかった。みんな遠賀川の川縁にズラーっと座って食べていた。
『えっ、えっ、えーーー?』 そこだったら食べていいのか。『青空天井の河川敷ですよ』意味がまったくわからなかったけど行政も上から降りてきたガイドラインを試行錯誤考えた末のことなんだろう。《会場内での飲食》という言葉が大事なんだ。この線から向こうは会場なんだ。こんなこと意味あるのか、とか考えちゃダメなんだ、きっと。
チューリップフェアもしたい、飲食業者も助けたい、だけど飲食はダメ、をまとめたらこんな状態になったのかも知れない。
とにかくかわいいチューリップと桜を愛で、みんなも笑顔でキッチンカーにも人が集まり、2年前とは大違い。
うれしい。
このみ珈琲 多くの種類から豆を選べるテイクアウト400円
古町商店街 人気店ボーノでランチ
ガッチリ、クリアボードあり。 2年前には考えられなかった光景
田代パン 明治から創業してるってすごい!