天然の牡蠣がいつも食べてる牡蠣とは別物だった話。自然のチカラってすごい。
先日オットが録画していた『ワイルドライフ』を見てみた。里山を舞台に人と自然の関わり方を探る写真家、今森光彦さんのナビゲート。(もちろんこの番組で知ったばかりの人)
なかなか見ない番組だけど、ふるさと唐津の大浦という里山が舞台だったので腰を据えて見てみた。
そこに住む人たちは半農、半漁で生活している。それには訳があって斜面に開けた里山は山から流れてきた水で棚田で米を作る。そこからそのまま田んぼで育った微生物?(うろ覚え)が海に流れ込み、海のバクテリアなどを餌にして漁場を豊かにしていき、いい魚や牡蠣が育つらしい。山があり、棚田があるおかげで海水は透き通っているそうだ。海の中で情報交換が行われているってこと?
住民の人曰く、『この生態系を守るために両方ともやめるわけにはいかないんです』みたいなことを言っていた。
たまたま見た番組だったけどその自然の摂理にとても感動してしまった。棚田は寒暖差が多く、水もきれいなので平地よりおいしいお米が育つそうだ。農薬もあまり要らないらしい。
そしてなんとまさにその番組で見たばかりの岩牡蠣が今日の実家の食卓に偶然あがった。番組見たの一昨日だったのに、なんかのご褒美かと思うほどのタイミングだった。
いつもの牡蠣小屋の牡蠣とは見た目が違う。『僕自身でがんばって育ちました。』的にドーンとした姿形。味はどうなのかな?
『えーーーーおいしいーー!味が深いし、噛みごたえがあるー』
見た目もゴッツイ。
やっぱり天然には天然なりの理由があるのだな。
にわか知識も手伝ってか、重々しい外見に、『君たちたくさんの微生物と出会って、岩にしがみついて、大きくなったのね』と声をかけたくなった。
野生児最高。
ずっとこの棚田の漁港の風景が残って欲しい。
最近、ふるさとの景色とか聞くと泣けてきてしまう。そういう年齢になったということか…
美しい。