健やかという言葉が好きだ。 ふと、ずいぶん昔、仕事で一緒になったことがある女性を思いだした。普通、健やかというどんな人を思い描くか？お嬢様で品が良くて、ちょっと天然のイメージがあるが、わたしが思い描く健やかは人はちょっと違う。
その女性はわたしがアルバイトしていた時に出会った、仕事ができる編集者の人だった。誰に対しても暖かく、嫌な印象がひとかけらも見当たらない。仕事もできるし、色白のふっくらとした美人でマウントとる必要もないのだろうが、誰とも戦わない人のように見えた。会社の中でも、いつも人と軽やかに話していて、一番になることにはまったく興味がないような立ち振る舞いがとてもすてきだった。
とかく職場は上司や顧客の愚痴になってしまったりもするが、彼女の口からそんな話を聞いたこともなかった。不満も不満と捉えないような生き方の人かもしれない。その思考が表情にも出ていたのかもしれない。
なぜ、彼女のことを思い出したかというと、最近、若くて（３０歳）同じような雰囲気の女性と合って何回か話す機会があったからだ。「えっ？この感じ？何だったっけ？」姿形はまったく違うけど、人の話をさえぎらず、出しゃばらない感じがデジャブのように重なった見えた。話していて同じように心地いい人だった。無意味な妬みや悪口など縁のなさそうな人。
そしてそんな人たちはなぜか美しく、健やかに拍車をかける。
健やかな思考・・・生活しているといろんな感情が入り乱れ、正しい判断ができない時がありすぎるし、毎日オットに愚痴をいい、家事が終わらないとイライラし、あちこに引っ付きまくった白猫の毛に文句を言うような生活でもこんな人たちにあこがれる資格はあるのかな？出来ない人に限って理想を追いたがる。
わたし自身も本音はいつも健やかな思考で生きていきたいなと思っている。せめて人に不快感だけは与えたくない。→未だに『嫌われる勇気』を読めない人なのだ。
参加してみました (≧∀≦)
