ごきげんのツボ

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醍醐味を味わうために【中村天平クリスマスコンサートin門司港】

 

友人たちの間で静かなブームとなっているブログやSNSに、このコンサートのことをみんな書いてくれてるので(とびきりのネタ!!)感動は十分伝わったと思う。

 

私はTenteco worksとしてのコンサートまでのテンテコぶりを記事にしてみようかな。

 

たぶん5月ごろだったかな???(後から調べると1月だった!)『今年はヨーロッパツアーがあるし、コンサートは出来ないな』とまったくコンサートモードではないところに『北九州はクリスマスイブはどうですか?』と天平さんから電話をもらった。

『わー!クリスマスイブ』と一瞬で盛り上がった私は、『やります、やります』

相方のA田さんには事後承諾でOKしてしまった。

つくづくのミーハーぶりには呆れる。

だってイブと言うだけで特別感たっぷりのワクワクの特典付きって気がする。

 

 

いつも反対することなく、なんでもノッてくれる彼女の懐の深さに甘えて、半ば強引に事を進めてしまう悪い癖がある。(気の利く人だったらたしか受験生がいる、その時期大変だよね・・とか思うかもしれないが、彼女から受験生母オーラを感じたことがない。まったくない。これまで何回の受験があったことか)

 

曜日も平日、しかも、クリスマスってみんなほかの予定があるんじゃないの?とか・・・普通だったら気にしそうだけどまったくよぎらなかった。

 

会場はあるセンスある友人の提案で格式ある重要文化財旧門司三井倶楽部に決まった。

とってもステキな会場。

 

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アインシュタインが泊まったことがあり、文豪、林芙美子のゆかりの場所ということで観光客も後を絶たないそうだ。大事に守られた建築物にはその当時、そこの居た人たちの温もりを感じるような気がした。(一瞬だけ笑)

 

ただこの地域は知り合いが少ないなーと漠然とした不安はあった。数少ない門司の知り合いを思い浮かべてみる。

あの人にあの人、思い浮かぶのはふたりぐらい。

 

申し込みはA田さんが門司まで行ってくれ、その後、ふたりで下見に。

正直ピアノの良しあしはまったくわからないが『なかなか建物同様、年期が入っているな・・・』というのは分かった。

スーパー調律師の越智さんに即連絡。ロットナンバーを伝え、『了解しました。』とOKをいただいた。

もうピアノは安心。越智さんならなんとかしてくれる。(はず)

ポーンと丸投げ。『越智さんお願い!』

 

天平さんのコンサートは7回目、よく音楽素人にコンサート開かせてくれるなといつも思うけど、数字を並べてみるとなんかしみじみ嬉しい。それぞれのコンサートに想い出がある。

 

だいたいのいつもの役割分担は広報活動は私、会計、会場や交渉ごとは彼女がやることにしている。

 

手順としてはチケットサイトを立ち上げる、これがないと知り合い以外のお客さんはなかなか増えない。細かい分析ができるのでどのサイトから入ってたのか、男女比、年齢比まで細やかに教えてくれる。

 

今回はクリスマスということで夫婦で参加も結構いらっしゃり、男性率も上がっていた(嬉)

 

それからFacebookでイベントページを立ち上げる。

最近のイベントページは友達しか参加表示が見れなくて、あまりあてにできない。

もちろん友達でも参加ボタンだけではだめだけど・・これは拡散するためのツール的なもの。

 

それからチラシを作り、チケットを作る。自分でデザインしたものを印刷に出す。

いつもと違うソフトを使ったのでちょっと操作にてこずった。出来もいまいち(泣)

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これを画像にしてインスタ、FacebookTwitterなどで拡散(この年にしては使える方かも。おばちゃんがんばらねば!)

あと、過去来てくれた方にメールを送る、まったくSNSをやらない人もいるので、そういう方には喜んでもらえて今回も多数、申込があった。

新聞にも掲載をお願いする。(今回は一名様にプレゼント企画も。かなりの応募があったようだ)

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そしてチラシを持って歩くのは当たり前で、会った人にすかさず渡す。(常に何かのチラシを持っているので、今度は何、何?とだれも構える人はいなくなった。とりあえず何を渡してもワーッすごーいと言ってくれる。ホント優しい。)

あまりしつこくは言わないのがポイント(笑)

毎回そんなに力入れてたらお互い疲れてしまうから。

 

あと顔見知りのイベントや講座には参加して、チラシを配らせてもらう。

(もちろんこれも無理矢理はダメ)普段からのクレジットを貯めておくと快く配らせてくれる。

常に頭の隅に入れておくこと。(いや、真ん中に置いて)

そして満席に出来るという意識が大事。(何を偉そうに!でもこれが一番大事な気がする。)

 

イベントだけは数知れずやっているけど、毎回集客は大事。演奏料(パフォーマンス料)、調律費、宿泊費、交通費、会場費、ピアノ使用料、ケータリングのほか、コミュニケーションコスト(打ち合わせに関する費用)など経費は予想以上にかかる。

 

個人で開催するには重量級にやることがいっぱいある。とくに私たちの場合は昭和的、アナログ的な動きが多いので効率という面ではまだまだ未熟だ。

 

それでも長くやってると現段階でこの状況だったら、あとどれくらい動いたらいいか勘でわかるようになってきた。最初チケットの捌けが悪くても、自分がちゃんと動けていたら『たぶん大丈夫』と妙な自信をもてるようになった。

 

定員に応じて様子をみながら動いていく。その塩梅を図るのが結構面白い。

 

(読みまちがえたらちょっと大変なことになる・・)

 

今回はあとひとり来てたら入れないというくらい絶妙に増席した席も埋まって、サイトも閉じた。神様ほとけさま!ほんとうにありがたいことだ。

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お客さんで行くのももちろん楽しいけど、小さなイベントでも主催できる喜びは図りしれない。

細かい反省はあるにしろ、天平さんのピアノはもちろん、会場、何よりもそこに座るお客さんひとりひとりの気持ちが合わさった時こそ、コンサートを主催した醍醐味を感じる時だ。

 

『場をデザインする』という言葉が好き。

 

これは同じアーティストでも開催場所によってお客さんの感じ方は違うと思う。それぞれの主催者の思いがカタチになる。

これじゃないと!というカタチは無い方が面白いよね。

そう、色んなカタチのコンサートに行ってみたいと思う。

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水巻の有名店『ATCyabukouji』の特製クッキー 

 

今回の天平さんの演奏はいつにも増して素晴らしかったと思う。

いつも全力で弾いてくれるから。

場に華を添えたのは10年来のファンというHさん。『火の鳥』の連弾に手を挙げ、みごと弾き切った。福岡のもも庵で彼女が弾くのを初めて見た時は震えていた。

1年経って、彼女は成長していた。いくらピアノは弾けるといっても、この会場で手を挙げるのはとても勇気がいることだと思う。 

そんな彼女を会場のお客様も前のめりで応援していてとてもいい雰囲気だったと思う。みんなの拍手があたたかい。

 

連弾『火の鳥』↓

www.facebook.com

 

 

 

そんなこんなで毎回バタバタするけど、本音は無事開催できてホッとしている。

手伝ってくれた友人たちも普段からイベントやってる人とかで慣れているのですごく助かる。

TentecoのA田さんはコミュ力が高く、場をパーッと明るく照らしてくれる。

相棒としては最高なのだ。お互い趣味もやりたいこともかなり違うけど『場』を大事にしたい思いは一緒かなと思う。

 

年末なのでこの場を借りて大感謝を伝えたいと思う。安心して動けるのは彼女のおかげだ。

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大正浪漫風に写ってる。ファンの方々と。

みんないい感じ。

 

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スタッフと。別の場所にいて

写れなかった人ごめんなさい。

 

 

今年も終わったー\(^o^)/

 最後のイベントが天平さんのコンサートで本当に嬉しい。いい締めくくりができた。

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何とも嬉しそうだ… 

 

あっ、書き忘れてたことが。

この日からレストランはまさかの年末年始の休みに入ると打ち合わせの時に聞きビックリ。

クリスマスに閉める⁈  

 

オーナーの男性から『どうぞ自由に使っていいですよ』と言っていただき、すてきな部屋を2つも借りることが出来た。椅子もたくさん借りることが出来、増席できた。

 

そして三井倶楽部のベレー帽を被ったスタッフの方々の優しい対応には感動した。

通常の施設はあれはダメ、そこはダメと言われることが多いけど、あれもこれも大丈夫で色々とコンサートに尽力していただいた。

建物同様、中にいる方たちも懐が大きい。

こういう小さなことでも気分はグッと上がる。

 

三井倶楽部のスタッフさん、レストランの皆さん本当にありがとうございました。

 

 

さて、来年もごきげんなイベントが出来ますように。

 

Tenteco works の情報はこちら

 

https://blog.with2.net/link/?id=2082805