ごきげんのツボ

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突然の喪失、エンディングノートの重要性  No.376

昨年、公民館のエンディングノートの講座を受けて、漠然としていた不安があからさまになった。

老後のこと、子どもがいない夫婦の相続のこと、あのド古い義実家じまいのことなど、5回に渡って講師があれこれ例を出して教えてくれた。

そしてこれまでのモヤモヤを解消するために来年はちょっと動いてみよう、と思っていた矢先のことだった。

 

年末に義姉が突然亡くなった。わたしとは10歳以上離れていて、あまり行き来もなかったが、訳あって夫が事実上の喪主となり、すべての手続きをすることになった。夫がやるということは私ももれなく連れ出されるということだ。葬儀や手続きのアレコレなど、よく悲しむ暇なんかないよと言われるがまさに今、渦中にいる。

 

もちろんエンディングノートなどなく、家の遺産品整理からクレジットカードの解約、生協の受け取り、解約、郵便局の手続き、葬儀費用のアレコレなど慣れないことばかりでまじ疲労困憊している。

夫は色んな業者との立ち合い、私はネットで手続き方法を調べたり、電話対応と分散してなんとか今月中にはすべて終わる目途がたった。

 

ひとり暮らしだった義姉でも人生の時間分の荷物と色んな繋がりはある。それを短期間で片づけてしまうことに抵抗がないではなかった。

 

年を取ればとるほどこんなことは面倒になるし、要領を得ないと思う。エンディングノートはやっぱり大事すぎるほど大事なんだ。たとえ子どもがいても、どんなに若くても書いておくべきだと痛感した。

 

何もわからない部屋から手続きの糸口をさぐりだすのは至難の業だった。ここ1年ほど義実家の断捨離を自力で続けているが、今回はさすがに無理なので業者任せとなった。合い見積もりを取って一番安い業者にやってもらうことに落ち着いた。

 

義姉も早すぎる死でまさかこんなことになろうとは思っていなかっただろう。文句を言う気はないが、今回のことで常に自分の最期はイメージして生きていこう思ったし、残された人に迷惑はかけたくない。

 

エンディングノートは若いうちに書いて、そして何回も見直す。書くのはお金のことや葬儀に呼んで欲しい人、最終的な延命治療のことなどだが、一番大事なのは残された人たちへのメッセージだと先生は言っていた。またノートに書くだけでなく、日ごろ親戚が集まった時にはそんな話をしておくのがいざと言う時のトラブルを防ぐとも言われていた。まだ実行できていないが今回の義姉のことで、それがほんとうに大事だと気がついた。モヤモヤも解消するし、それこそが愛情なのかな、とも思う。

 

わたしたちがバタバタとこちらサイドの思いで片付けているので義姉も天から気が気ではないと思う。残された人へのメッセージがあればもう少し気持ちにも余裕を持ちながら整理できたはずなのでそこは許して欲しい。

 

とにかく週明けはスカパーと電話の解約、住宅の査定日を決めて受渡し日を決める。

 

義姉はスカパーでどんな番組見てたのかな。それさえもわたしたちは知らなかった。

 

がんばろう・・・

 

 

 

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