ごきげんのツボ

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『あの日のサル』の話②〜日本編

 

ピピ島モンキービーチで猿に噛まれた話の続き)

 

『絶対、勘では罹ってる訳がないし』とここに来てまで楽観主義を貫こうとしてた。

このまま、病院へ行かない選択もわずかに頭にあった。注射きらいだし。

 

が、狂犬病のことを調べれば調べるほど、これは打たないとちょっと…

 

罹ると100%死ぬらしく、治療法はないそうだ。

 

『行かんとかありえんやろ!』と家族の声に押され(日本に着いた途端、強気の人たち)

近くの小規模な外科へトボトボと向かう。

傷はまじまじと見たら結構、内出血をしていた。勲章みたいな歯型もあるし。

 

なかなか猿に噛まれた人は来ないと思われる病院で、『猿に噛まれました』『あらー!』『どこで?』

『タイで』と言った瞬間に『えっ!何⁈』と看護師さんが真剣な表情になった。

 

先生が『現代では日本で噛まれて狂犬病になる人は居ないんですよ、ただ海外で噛まれたらヤバイ場合がありますよ、ただうちでは打てないので◎◎内科に手配します。』的なことを言われた。

ここでも猿で罹る確率は少ない(やはりコウモリと犬)って言われたけど、打つしか選択肢はないそうで覚悟を決めた。

 

その日の夕方にはワクチンが届くらしく(対応早いな!)

必ず打ちに行くように念を押された。

 

家に帰って待っている間、保健所から連絡があり『万が一ワクチンがその病院に届いていない時は、小倉の〇〇病院(大病院)まで今日中に来てください! 絶対です!』ときつく言われた。保健所まで連絡が行ってたのね…

余りのおおごとな対応に戸惑うばかり。

 

私は至ってこんなに元気なのに。可能性がゼロではない限り、打たなければ連行されそうな勢いだった。

 

何十年も日本では感染者が出てないから、福岡から感染者を出したら大変なことなんだと思うよ。と後に知り合いが教えてくれた。     

 

近所の内科で言われた通り、残りのワクチンを1ヶ月にかけて4回打った。

3年経った今でも無事生きているので

あの猿に問題はなかったのだろう。

噛まれたことより、後の注射に泣いた。

 

いくら動物好きでも海外ではむやみに犬、猫に近づくのはやめよう。

犬でも猫でも顔埋めるのは平気だったのに、これ以来、初めましての動物はスッと触れなくなってしまった。

 

人生、何が起こるかわからない。

 

きっとあの猿は初めての子育てでピリピリしてたんだろう。

噛んでしまったことは反省してるかもしれない(絶対してない)

3歳になった子猿はちょっと遠い島で元気で暮らしてるなら良しとしよう。

お母さんも子育てに慣れた頃かも。

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もう絶対近づかない!

けどもう一度行きたいと思う。

美しいピピ島は天国の景色かと思うほど魅力的だった。

 

猿の件は笑える話で本当によかった。

 

日本での注射は60000円以上かかったけどクレジットカードに付帯された保険から全額出ました。診断書を旅先の病院でもらっておくことが必要です。

(猿の写真は拝借しました。)

 

こちらも毎日噛まれ続けてます。

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