痛めていた足が僅かづつではあるが回復の兆し。やったぜ!
その頃のブログを読み直してみると、かなりひどい状態で、痛めた当初は一ミリずつしか進んでいない感じだった。病院や治療院も梯子したなぁ~
骨も折れてないし、捻挫でもないのにほぼ歩けなかった数か月、それから徐々に回復はしていったが、すべてにおいてヤル気が失せる悲しい10ヶ月だった。
そして急に「あれ?痛くないかも?」と思った瞬間、メキメキ元気が沸いてきた。ほんと単細胞に出来てるなわたし。
痛みを感じないのが嬉しくて休みの早朝、『よし!ソロ登山行こう!今日、今日行くのだ!』と布団から飛び起きた。とりあえず飲み物を用意して車に乗り込んだ。行き先は車で30分ちょっとの300m級の低山、六ヶ岳。お弁当は以前、取材したことのある人気のおにぎり屋さんに予約を入れた。ここのおにぎりは大きなフワフワでほんとにおいしい!具はシャケマヨネーズと明太子にした。
荷物軽めにいざ!
あ~~、トレッキングポール忘れた。怪我してからというもの杖ってありがたさが身にしみる。登山口のとこにつるしてあった、棒を片手に登山開始。こんなものがないと登れなくなるなんて・・・
ちょっと待て、待て。登山と名のつくものにひとりで行ったことなかったことに気づいた。しかも半病人。一応YAMAPを起動させた。車は数台停まっていたが誰にも会わない。道はそこそこ鬱蒼としてきて、さすがに怖くなってきた。「山を舐めたらいかん!」はよく聞く言葉。しかも地図見ながら行ってるのに道を間違える始末、すると目の前に「単独登山禁止」の文字が!メチャビビった。
こんな低い山でも何が起こるかわからない。実際、友人が近所の山で意識を失って、後ろから来た人に助けられたことがある。急に自分の体調が心配になってきた。
そうこうしてたら何人かすれ違う人も出てきてホッとし、なんとか頂上へたどり着いた。あ~久々の達成感!!
上でお昼を食べていたグループの女子が「写真撮りましょうか?」と「六ヶ岳」の看板と一緒にヘトヘトのわたしを撮ってくれた。「これでいいですか?」画面に写ったこのおばさんは納得せず、『もう一枚お願いします。』パシャ!「これでは?」何回撮っても一緒だった、くたびれた、10ヶ月の間に太り切ったおばさんがそこには写っていた。マスク生活のせいか顎までたるんでいる・・・
『あ、はい、これで大丈夫です。』全然大丈夫じゃないけど、気を取り直して、お弁当を広げることにした。
300m級の低山とはいえ、風も爽やかで美しい景色だった。
やっと元気と体調が戻ってきた。調子に乗ってしまいそうだったけど、帰りもそろそろと慎重に降りた。多分、傍から見たら、おばあちゃんのそろそろ登山に見えたかもしれない。
数日経っても筋肉痛はなかったが、患部に少々チクッとした痛みがまだ残っている。無理はダメ、ダメと唱えつつ、今月中旬に誘われている久住に行くかどうか、とっても、とっても悩んでいる。
居ても立っても居られない性格は治らない。