あまり寝てないけど予定は予定、充実した連休二日目を過ごすべく、早起きして太宰府へ車を走らせる。オットは右膝の調子が悪くて最近の運転はわたし。ブレーキとアクセルの踏み替えが痛くてたまらんらしい。
登山は大丈夫というなんとも信じ難い状況だけど仕方がない。
今回登るのが初めての宝満山が大好きという人は多い。石段ばかりというので覚悟はしていたが行きも帰りもなかなかタフな山だった。森の中を歩く感じで暑くはなかったが石を乗り越えるたびに『よいしょ』と心の中で何回呟いたかわからない。
山頂近くのキャンプ場には山荘があり、ちゃんとしたトイレがあるのもポイントが高い。バイオトイレで匂いもあまりない。ちゃんと思いを持って管理されているという感じがした。ベンチもあちこちにあり、軟弱な登山初心者にはありがたい限りだった。
竈門神社の人気もあってか登山者は多い。目立ったのはトレランのトレーニングをしてる人が多いこと。ペットボトル一本抱えて走って登る人を何人も見かけた。太ってる人なんかひとりも居ない。一日7往復もする強者もいるそうだ。邪魔にならないようにおばーちゃんのように岩につまづきながら歩く自分が漫画一コマのようで可笑しくて仕方なかった。
おばーちゃんの岩場の下りは結構なダメージで集中して降りないと危ない。慎重に一歩づつ、きつい、きついと思って降りていたがある瞬間から急に脳がパーっと明るくなってきた。無言で降りた最後の30分ぐらいがかなりいいトランス状態だったのだ。
これははじめての体験。下山したらいつものきつい、きついと愚痴が多いおばちゃんに戻ってしまったけどラスト30分のあの元気な自分はなんだったんだろう。
打って変わり、以前痛めていた左くるぶしが下山した途端激しく痛みだして歩けなくなってしまった。岩場を降りるのに足首に力が入り過ぎていたんだろう。
それがラスト30分にその痛みを感じない時間があったことが不思議だった。
『これがクライマーズ・ハイなんだ!』
一人前になった気がして軽く興奮してたら、
違うって。
1000メートルにも満たない山をヨロヨロしながら降りて感じるものではないらしい(泣)
(でしょーね。)
頂上まで登るカエルちゃんには出会わなかった。観光名物的にすぐ会えると面白くないよね。いったいどういう気持ちで登っているんだろう。
蛇は3匹も見た!