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「今度生まれたら」生きがいとは何?No.286

経済的に満たされていたら幸せなのか、優しい家族がいたら幸せなのか。まぁこんなものかと思って人生終盤を迎えるのか・・・夏江の心中は複雑だ。

 

連続ドラマを見るのにもエネルギーが必要な年になってきたけど、たまたまつけていたNHKの日曜の夜ドラ「今度生まれたら」に、ズルズルとハマっていっている最中だ。わたしたち世代(50代超後半)以降でもこんな気持ちの人いるかもなぁ~という思いで寝転がって見ている。

 

脚本家はわたしたち世代に馴染みが深い内館牧子さん。

 

妻の夏江(松坂慶子)はエリートだった夫の寝顔を見て「生まれ変わったらこの人とは一緒になることはないだろう」とつぶやく。それまで専業主婦で何不自由なく暮らしてきたのに、人生終盤になって何かが足りないと焦っているのだ。

 

夫役の和幸(風間杜夫)が早期退職後に(一応在宅で翻訳業をしている)登山を始め、地域の人たちと交流を始めたり、ウォーキングをしたりとシニアライフを満喫している。自分より10歳も上の人たちががんばっている姿を見ると「がんばらなきゃ」と言う気持ちになると言っていた。

一方、夏江は退職したから趣味を持てとか、人のためにボランティアした方いいなど、どこかのセミナーで聞いたようなポジティブ思考についていけず、そんな人たちを「前向きバアさん」と言って嫌っている。→耳が痛い。

家から遠くのスーパーでレジのパートをしながら小さな社会欲を満たしつつ、もっと何か確かなものを探し続けている。ザッとこんな内容だが、わたしとしてはどちらの気持ちもわかるわ~という感じで見ている。

 

その夏江が自分の独身時代に関わっていたガーデンデザインの仕事を手伝うことになったところで今回は終わった。今までの単調な毎日から若い人たちの中で、得意とする分野の仕事を自ら動いたことで、居場所を手に入れた場面に「よくがんばった!」と拍手をしたくなった。夏江の奮闘ぶりに同調して前のめりで見ていた。

多分趣味だけでは心の隙間は埋められない、そういう人も多いのかもしれない。

 

所詮、ドラマの中のこと・・なんだけどね。

 

一方は趣味に忙しい風間杜夫とのギャップが面白い。その大手に勤めていた夫にも実は今まで言い出せなかった、早期退職しなければならなかった過去のしくじりがあったのだ。

 

ウフフ・・

 

来週も楽しみ! 夏江のおっとり品良く毒を吐くセリフと和幸のケチっぷりもツボすぎる。

 

もう若手が出てくるドラマはついていけない・・・シニアがまたまだ人生これからと奮闘するドラマが痛くもあるけど、微笑ましくもあり、自分も近い将来こうなるだろうと予習の意味も含めて、TVにかじりついている。

 


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NHK 日曜22時 「今度生まれたら」
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