ごきげんのツボ

ほぼごきげん、時にはふきげんな日もあるブログ

どこにありました?

5日ほど前の30分で失くした帽子の話。

 

アルバイトが多いその店は連絡がうまく伝わってないかもしれないと3回も電話していた。

『昨日ニット帽失くしたものですが…』

『やっぱり無いですか?』

我ながら今回はしつこかった。

 

さすがにその話は店中に伝わってるらしく『あー、はいはい、ニット帽の方ですね。やっぱり見当たらないんですよ』と感じはいいけど、『無いものは無い!』みたいな心の中はちょっと迷惑な感じにも聞こえた。

 

暖かい日が続いて、帽子のことも忘れかけていて、

ビニールポーチに大事に入れていたレシートも昨日捨てた。

届いたカード明細にもその帽子の金額も入っていたが『払えばいいんでしょー』とそう落ち込みもしてなかった。

 

今日、仕事終わりの夕方に知らない番号から電話。

『あっ、ニット帽失くされた方ですよね?

ありましたよ!ニット帽』と若い女性の声。

『えっ?』『うそ!』『N◯◯◯◯のタグついてます?』

と聞くと『はい!まちがいありません』

 

『いつ取りに見えますかー?』

 

『あ、あ、明日行きますけど…』

 

そんなに明るく言われても5日もの間どこをその帽子は彷徨っていたのか知りたい。

【どこにありました?】と聞くべきか、聞きたいけど、怖くて聞けない屈託のない声。

普通はどこどこにありました、って伝えてくれると思うんだけど…言う気はまったくなさそうだった。

 

想像するに、帽子は掃除の段階で早くに見つかっていた。

たまたまその子と忘れものを受け付けた子の連携が出来てなかった。  ってとこかな。

そのあたりに置いたままになっていたから

あまり言いたくなかったんだろう。→勝手な想像

 

すごく広くて忙しい店なので客の忘れ物のことなど一瞬で忘れてしまうだろう。

しつこく3回も電話してよかった。ニット帽おばさんとして印象には残ったはず。

 

明日行ったら感じよくお礼を言おう。

なんとなく行く気が失せていたお店にもまた行ってもいいな。

執着してる時は見つからないけど、手放した瞬間見つかるのはよくある話。ほんとみたい。

 

『どこにありました?』って明日聞こう。

 

普段はあまり言わないけど

『引き寄せた』と言ってもいいよね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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